●シルクロード諸国の査証と国境越え 日本でカザフスタンビザを取る カザフスタンは在日大使館領事部を設置しており、ホームページもあります。必要な手続きや申請書のフォームはこちらから入手できますのでぜ ひご参照ください。 ■2008年6月現在、日本人はカザフビザを無料で取得することができます。 ■入国回数が1回のシングルビザのみ発給を受けることができます。 ■申請書には「現地の招聘機関」などの項目がありますが、個人旅行ですので全て空欄かNoneと記載して申請しました。 ■申請書・写真・パスポートのほかレコメンデーションレター※が必要です。 ※ものの本には旅行会社、勤務先の会社や現地の招待会社などの推薦状と紹介されていますが、結論から言うと個人でも取得できます。 ■上述カザフ領事部のHPで提供されているレコメンデーションレターのひな形には文頭に「会社名」と記されていますが、 個人で取得する際は文頭の「会社名」の記載を省略して必要事項だけ書けば良いそうです。 ■わたしが提出した自作自演のレコメンデーションレターです。自分で自分を推薦します。
自分で自分を推薦できるとは、なんだか形式的な制度ですね…。 日本でタジキスタンビザを取る タジキスタンは在日大使館を最近設置しました。日本語のホームページはありません。 ■在日タジキスタン共和国大使館 ■〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-2-7 国際パレス104号室 (普通のマンションの1階です。オートロックのインターホンで中に入ります。) ■電話:03-6659-8220、03-6659-8221 メール:tajembjapan@yahoo.com ■申請書フォーム:タジキスタン本国の外務省ページでダウンロードできます。 ■提出書類一式(郵送可) @申請書(現地からの招聘機関などは個人旅行なので空欄またはNone)2枚 A3.5−4.5センチの写真2枚(@に貼付) B申請料の振込み領収書、2週間ビザ40ドル、1月間ビザ50ドル (振り込みは米ドル限定です。英語表記による窓口手続きが必要で面倒です。) (【外貨額×当日レート+手数料2千〜6千円=1万円弱】を窓口円貨現金払い。) The Bank of Tokyo-Mitsubishi UFJ,Ltd Jiyugaoka-Ekimae Branch 0100259 Embassy of the republic of Tajikistan C旅程表(自分で作成、入国日、滞在都市、滞在ホテル、到着日、出国日) Dレコメンデーションレター(カザフスタンの様式を使いまわしました。) Eパスポート原本、パスポートコピー ■パミール高地のある山岳バダフシャーン自治州への入域許可証を同時に申請する場合には、ビザ申請書の余白にその旨を記載します。 なお、入域許可申請は無料です。 (I apply for a entrance permission to Badakhushan"GBAO"as well as a visa.) <山岳バダフシャーン自治州の正式名称> Горно-Бадахшанская автономная область(ГБАО:GBAO) 入域にはパスポートに(MИНТАКАИ САРХДИИミンタカイサルハディ)という印鑑を押してもらう必要がある。 ■申請から3業務日後に発行されるそうです。 ■入国3か月前より申請可能。ビザ有効期間内に入出国。 休館日、業務時間などは不明です。電話やメールだと伝わりにくいこともあるので、平日の昼間にでも直接行って確認した方がいいかもしれませ ん。後からアレが足りないコレが足りないと言われてしまう可能性もあるので、書類はすべて複数セットを渡しておくことを勧めます。とはいえ対応 してくれた事務官の方はとても丁寧で親切でした。 日本でウズベキスタンビザを取る ウズベキスタンは在日大使館を有しております。 かつてはホームページもありましたが、2008年6月現在、アクセスができない状況です。 下記、基本的な申請の決まりや申請のフォームは、以前ホームページに記載されていたものおよび直接管理人が大使館に確認したものです。 申請に当たっては最新情報をご自身でお確かめください。 ■在日ウズベキスタン共和国大使館 ■〒153-0064 目黒区下目黒5丁目11-8 電話:03-3760-5625 (目黒の高級住宅街にある大豪邸です。茶色のレンガ造りの塀に囲まれています。) ■申請書フォーム:以前在日大使館で提供していたこちらのURLからダウンロードできます。 ■提出書類一式(首都圏在住の者は郵送不可、遠隔地の場合には郵送可) @申請書(現地からの招聘機関などは個人旅行なので空欄またはNone)1枚 A3−4センチの写真1枚(@に貼付) Bパスポート原本 ■申請書の記入のポイント ・項目9の入国回数はシングルからトリプルまで任意選択できます。マルチプルは明確な理由がないと承認されません。 わたしは陸路ですから飛び地通過対策のためトリプルエントリービザを申請しました。 ・項目13の訪問予定地は都市名を列挙することになります。Toshkentタシュケントや、 Samarqandサマルカンドなどを英語表記で列記します。 ・項目17の申請者連絡先は、個人による本人申請の場合であっても氏名と電話番号を記入します。 ・招聘機関や現地の知人などは個人旅行の場合Noneと記入します。 ■申請は(月)(火)(木)の10:30から12:00まで限定です。発行は3業務日後で、 受領は(月)(火)(木)の16:00から17:00まで限定です。受領時2000円です。 ■入国3か月前に申請できます。ビザ有効期間(30日間)内に入出国します。 休館日は日本およびウズベキスタンの休日です。電話での問い合わせは(月)(火)(木)の10:00から17:00です。日本語で丁寧に対応して もらえます。 目黒駅からは15分以上歩きます。渋谷駅から東急バスが出ているらしいのですが、いずれにせよ駅から遠いので上記住所をGoogleマップなど で検索していくことをお勧めします。 カザフスタンは外国人登録不要 旧ソ連の国々への渡航の際に必要な手続きとして、入国して数日以内にオヴィールと呼ばれる官庁で外国人登録をしなければならないというも のがあります。 外国人登録は@1度でビザの期間分だけ登録するパターン、A宿泊都市ごとに登録するパターン、B入域した地域ごとに特別な登録をするパタ ーンなど、国によってまちまちです。 カザフスタンについては入国するのにビザが必要ですが、ビザを公官庁で正式に申請すれば自動的にビザの期間分だけ外国人登録がなされる システムになっています(2008年現在)。したがって、入国してからいちいちオヴィールに赴いてわざわざ外国人登録をする必要はありません。 ただし、ビザの期間を延長する場合などは別途外国人登録も延長する必要があることにご注意ください。 キルギスはビザも外国人登録も不要 日本人はキルギスへビザなしで入国できます。さらに面倒な外国人登録も不要になりました(2008年現在)。 ただし外国人登録が不要なのは1か月までとの情報も出回っています。もし1か月以上の滞在を予定する場合は直接公官庁へ確認することをお 勧めします。 もちろん1月以内であれば何も気にすることなく自由に旅することができます。 タジキスタンのGBAO登録について タジキスタンは入国してから3日以内に町のオヴィールで滞在期間分の外国人登録をしなければなりません。 登録にはパスポートのコピー、ビザのコピー、ドルキャッシュ、顔写真などが必要な場合がありますので事前に用意する必要があります。なお、 必要なもの及び金額は登録する都市により異なるという話を聞きます。 通常1度滞在期間を登録して登録証を受け取れば、ほかの都市で再登録を求められることはありません。登録証は出国時まで所持します。検 問などのパスポートチェックでは必ず提示を求められま す。 なお、GBAO(ゴルノバダフシャン自治州)については通常の外国人登録のほか別途GBAO用の登録が必要になるので注意してください。ホー ルーグ、ムルガーブなどのGBAO内の都市のオヴィールで登録できます。 逆にGBAOから入国した場合は、通常の外国人登録とGBAO用の登録を兼ねているので、他の都市で再度の登録は必要ありません。 なおモノの本(旅行人やロンプラ)によると、GBAOを管理するKGBと呼ばれる、オヴィールとは別の公官庁への登録が必要とされていますが、 2008年現在その制度はほぼ廃止状態です。オヴィール職員はKGB登録も必要だといいますが、KGB職員はオヴィール登録で充分だといいま す。 ちなみにGBAOを旅して4度のパスポートチェックを受けましたが一度もKGB登録をしていないことが問題になったことはありませんでした。 ホジャンドからタシュケントへの国境越え ウズベキスタンは2008年現在、近隣諸国との国境における公共交通機関の相互乗り入れを行っていません。管理人は2008年9月にタジキスタ ン北部の町ホジャンドから、ウズベキスタン首都タシュケントまで陸路で国境を越えましたので、手順などを記載します。 ■ホジャンドの目抜き通り⇒ローヒアブレシムアフトバグザル …マルシュルートカ39番、55番 90番など 0.5ソモニ(15円) 所要15分 シルダリア川以南のレーニナ通り沿い北方面側で待てばマルシュは頻繁に来ます。 ■アフトバグザル⇒国境に近い町ブストン …ブストン行きマルシュルートカ 4ソモニ(120円) 所要45分 構内の券売所や時刻表は機能しておらずマルシュは集客次第出発します。朝9時で20分ほど待ちました。なお、ターミナル売店は水、食糧、タ バコ、ビールなどが売っておりかなり充実しています。 ■ブストン⇒フォーテホボード(タジク)国境検問及び税関 …タクシー 20ソモニ(600円) 所要20分 ブストンではターミナルで下されました。国境行きタクシーの声掛けは多いので探す手間はありませんが、言い値は20ドルでしたので交渉が必 要です。 ■フォーテホボード(タジク)税関⇒オイベク(タジク)国境税関 …徒歩で国境を通過 所要20分 時差0時間(ドゥシャンベ時間との時差) タジク側では、アルコールを所持していないか聞かれただけで出国スタンプは即時にもらえました。なお、荷物検査はありません。 ウズベク側では、税関タモジの場所を聞いて申告を行います。申告書はロシア語ですが、英語により記入してかまいません。分からない所を空 欄で提出すると係員が英語で指示してくれます。大事なところは現金、小切手、デジカメ、PCなどの貴重品を記載する欄です。現金類は銘柄、数 量、数量の文字表記(10ならten)を記入します。申告書は必ず二枚記入し一方を出国時まで保管します。その後簡単な荷物検査を受け終了で す。総手続き時間は45分ほどです。 ■オイベク(タジク)国境税関⇒幹線道路沿いの国境前バス停 …関門を出て徒歩 所要15分 関門を出てすぐの所に待っているタクシーは「バスは無い」と言いますが、無視してまっすぐ歩いて行くと幹線道路沿いにバス停が見えてきます。 ■国境前バス停⇒ブカの町 …ブカ行きマルシュルートカ 1300スム(100円) 所要45分 タシュケント直通はなく、ブカから乗り換える必要があります。ブカ行きマルシュは幹線道路北方面のバス停にすぐに来ます(既に待っています) ので心配せず待ちます。 ■ブカのターミナル⇒タシュケント南部のコイリクアフトバグザル …コイリク行きマルシュルートカ 1500スム(120円) 所要1時間 コイリクとのみ表記されておりタシュケントの表示はありませんが、タシュケントと人に聞けば連れて行ってもらえます。頻発しています。 ■タシュケント南部のコイリクアフトバグザル⇒中央のチョールスバザール …マルシュルートカ16番 600スム(50円) 所要30分 チョールスと言えば案内してもらえます。タクシーに聞いても教えてくれないので商店や露店で聞くのが良いです。 ウズベキスタンの外国人登録は必要? ウズベキスタンでは、旅行者は滞在する町ごとに宿泊先のホテルを通じて外国人登録をしなければなりません。登録はオヴィールと呼ばれる町 ごとにある官庁でも可能ですが、原則的にはホテルに代行してもらうことになっています。ホテルからは宿泊日の登録証明が発行され、外国人は パスポート及びビザ並びに当該証明書を常に携帯しなければなりません。 ところが民泊や安宿の場合は外国人登録ができないこともあり、またその町に宿泊しない場合(日帰り旅行や夜行列車など)にはその日の証明 を受けることができません。つまり穴が多く、かなり形式的な制度といえます。近年中に廃止されるとの情報が2008年夏に出回っていました。 では外国人登録をしていないことによる具体的なリスクはあるのでしょうか?前述したとおり制度自体が形骸化しているため普通に旅行する分に はリスクは少ないです(文末必読)。 地下鉄などの公共施設では頻繁に警官による外国人への職務質問が実施されます。彼らのメインの業務はビザの確認です。したがって職務質 問を受けたらすぐにビザを見せて問題ない旨をアピールすると良いでしょう。万が一外国人登録について問われたらホテル名を即答しましょう。外 国人登録そのものから話題を逸らせば、深く追求されません。 大使館などにやむを得ずパスポートを預けるときは、パスポートコピー及びビザコピーを携帯し、可能ならば「パスポートを預かっている旨のメモ及 び連絡先」を預け先に書いてもらうことをお勧めします。 なお、登録がない状態ではビザの延長ができなかったり、過去の日付の登録がない状態でタシュケント内のホテルに泊まろうとすると宿泊を拒 否されるばかりか警察へ通報されることもあります。形式的とはいえルールはルールです。自己の責任で対策をしましょう(本文は外人登録をしな いことについて勧誘を行うものではありません)。 ウズベキスタンでイランビザを取る ウズベキスタンの首都タシュケントのイラン大使館でイランビザ(トランジットは7日でインビテーションレター不要、ツーリストは30日で要レター)を 取得することができます。 ■イラン大使館の行き方(旅行人記載の道順は遠い上に判りづらいので下記推奨) ・地下鉄チランザール線の終点より1つ手前の駅「プーシキン」下車 ・進行方向と逆の出口から出ると、大通り(プーシキン通り)の脇に出る ・大通りの中央帯が緑地になっているので緑地を挟んだ向こう岸へ横断 ・左方向(東・午前中なら太陽前方)に2つ並んだ陸橋が見えるのでくぐる様に直進 ・5分ほど歩き撮影禁止の立札が見えたらその右手の建物がイラン大使館 ・チョルスー地区の大型スーパーTrukuaz前とイラン大使館前を89番バスが往来 ■手続(トランジットビザの場合) ・初回、朝9時に必要書類を提出 簡単な問答後5業務日後(理由を言えば3業務日後)の朝9時に来るように言われ初回終了 ・次回、朝9時にパスポートを預ける その日の午後3時(預けるのが遅いと翌日)に来るように言われ手続終了 ■必要書類(トランジットビザの場合) ・申請用紙2枚(同じもの) アパの家の情報ノートに申請用紙が挟んであるのでコピーして事前に記入すると良い ・顔写真2枚(上記の申請書にそれぞれ貼付) ・パスポートコピー2枚 ・パスポート(シールビザで1ページに貼付される) 預ける前にパスポートとウズベクビザのコピーを控えると良い 大使館員にコピーを渡せば余白に「イラン大使館で預かっている」旨の一筆を書いてもらえる ・現金50ユーロ(係員によってはドルでの支払ができない) ユーロはホテルウズベキスタン内ナショナルバンクなどでドルから両替可能 銀行やホテルによっては両替時に外国人登録を確認される場合があるので注意 ■ツーリストビザ取得の補足 ・インビテーションレターは旅行会社などで作成可能(所要2週間程度) ・ジャスミンサファリ(info@iranjasminco.com)はメールのみで手続きができる ・作成が終了したらレターナンバーが旅行会社から知らされるので控える ・ビザの申請時にナンバーを係員に提示すればレターを提出したことになる ・次回、パスポートを預けたら受取りは必ず翌日になる ・その他、手続き・手数料・所要日数はトランジットと同じ トランジットビザでイランに入国した後、シラーズ、ヤズドなどの地方都市でビザ延長(10日間延長、20ドル)が即日できるとのことです。延長が 成功すれば、最長で17日間の滞在が可能となりますので、確認でき次第改めてご報告します。 ウズベキスタンでトルクメニスタンビザを取る ウズベキスタンの首都タシュケントのトルクメニスタン大使館でトランジットビザを取得することができます。ツーリストビザは個人で取得することが できません。また、日本国内にトルクメニスタン大使館はありません(2008年現在)。 ■トルクメニスタン大使館の行き方 ・地下鉄ウズベキスタン線「オイベク」下車、地上出口はいずれでも可 ・大交差点に出るのでAngersFoodという赤字の縦看板を掲げた角地のビルを探す ・ビルを背にして右方向(南西)に向かい5分ほど歩くと再び大きな交差点にぶつかる ・交差点を路面電車の線路に沿って左折し5分ほど歩くと右手に並んだ商店が見える ・商店の先の路地を右折し3分ほど歩くとトルクメニスタン大使館の小さな看板が見える ・看板のT字路を右折するとビザ待ちの人だかりが見えるのでそこがトルクメニスタン大使館 ■手続(トランジットビザ) ・1回目、朝2時(早朝というより深夜)から開始される入館予約リストに名前を記入する ・2回目、業務時間(平日11時〜13時)中に名前が呼ばれるの天に祈りを館前で待つ ・業務時間内に入館できるのは15人〜20人で、時間切れの場合は振り出しに戻る ・入館できたら窓口に申請用紙を渡し10業務日後に再度来る(ように言われることもある) ・3回目、朝2時から開始される入館予約リストに名前を記入する ・4回目、業務時間中に名前が呼ばれるのを祈り館前で待つ(時間切れの場合は3回目に戻る) ・入館できたらパスポートを預け翌日の夕方5時に来る(ように言われることもある) ・手続き書類を紛失されていたり、本国への連絡を忘れられている場合は申請からやり直す ・文句を言えば3日限定の緊急トランジットビザを当日に発行してもらえる(こともある) ・ここで入国日及び入出国地点を紙に書くなどしてはっきり伝えないと適当に処理されてしまう ・5回目、紛失されていないことを天に祈り5時に受け取りに行く ・5時に行っても実際に受け取るまで2時間ほど待たされることがある ・手数料を支払い受け取ったら、ビザの開始日、入出国地点、ビザの日数を必ず確認する ■必要書類(トランジットビザ) ・申請用紙2枚(両面、別のもの)1セット アパの家の情報ノートに申請用紙が挟んであるのでコピーして事前に記入すると良い ・顔写真2枚(上記の申請書にそれぞれ貼付) ・パスポート(シールビザで1ページに貼付される) ・パスポートコピー(が必要な場合もある) 預ける前にパスポートとウズベクビザのコピーを控えると良い ・現金35ドル(ビザ受け取り時に支払い) ■ビザ取得の補足 ・大きな障壁は「入館」と「処理」だが、「処理」については運に任せるしかない ・入館及び予約リストを管理しているのは守衛で、予約リストの上位は賄賂枠 ・リストは守衛の気分で上下するので入館待ちの間は随時自分の順番を確認する ・賄賂の相場はひとり5000スム(420円)で守衛の気分による変動相場制 ・地下鉄は朝の5時から動いている ・手数料は35ドルに値上がり、ビザ受取りはパスポート預託の翌日に変更 ・入出国地点はトルクメナバード(ウズベク:ブハラ)トルクメンバシュ(アゼル:バクー)アシュカバード(イラン:バジェギラン)の3点 まで記載される(係員の気分次第) ・記載国境以外からも入出国できることがあるらしいが詳細は次項末尾を参照 ・管理人から1言…、グッドラック! ブハラからテュルクメナバードへの国境越え ウズベキスタンは2008年現在、近隣諸国との国境における公共交通機関の相互乗り入れを行っていません。管理人は2008年10月にウズベキ スタン南部の町ブハラから、トルクメニスタン北部の町テュルクメナバードまで陸路で国境を越えましたので、手順などを記載します。 ■ブハラのカルヴァンバザール⇒ファラップ(ウズベク)国境検問 …乗合タクシー 7500スム(550円) 所要1時間半 バザールの大型施設前の大駐車場の西部にて乗合タクシーが「タモジ(税関)」と叫んでいます。早朝8時前であればすぐに客が集まるりますの でそう待ちません。 ■ファラップ(ウズベク)国境検問⇒ファラップ(ウズベク)税関 …徒歩2キロ 所要30分 又は 連絡タクシー 1000スム(80円) 所要5分 検問から税関まで少し離れています。歩けない距離ではありませんがタクシーもあります。ウズベク人の両替商が大勢いてうるさいですが、かな り質が悪いので無視します。 ■ファラップ(ウズベク)税関⇒ファラップ(トルクメン)国境税関 …徒歩2キロ 所要30分 時差0時間 ウズベク側では、再度税関申告を行うので手続きに30分ほどかかります。申告書は英語で表記されていますが、基本的には入国時と同じ様式 です。最後に「レギストラーツィア?」と言われましたが何の事だか分かりませんでした。「ホテル・ペーパー・プリーズ」と言われたので、領収書や 紹介カードを見せました。お互いに困った挙句、15分後に「オーケー、(仕方ないから)もう行け」と言われました。両国の税関は少し離れており、徒 歩又は連絡タクシーで移動します。 トルクメン側では、邦人窓口と外国人窓口が異なり外国人は呼ばれるまで30分以上待たされます。入関しパスポートを預けると訪問予定地を聞 かれ、答えた都市名の記載された入国カードが渡されます。これを税関内の銀行窓口に見せ、入国税10ドル及び手数料2ドル支払いそれぞれの 領収書を受け取ります。各領収書を最初の窓口に渡すと入国印の押されたパスポートが返してもらえます。なお、入国カードは入国後に検問など でチェックされることはありませんが、出国時に回収されますで大切に保管します。 ■ファラップ(トルクメン)税関⇒ファラップ(トルクメン)検問 …徒歩 所要5分 税関と検問は離れておらず、国境敷地内にトルクメ人の両替商が待っています。レートは市価より若干悪いですがそこまで悪くないので小銭程 度を両替することをお勧めします。 ■ファラップ(トルクメ)検問⇒テュルクメナバード …乗合タクシー 5ドル 所要1時間半 タクシーは関門を出てすぐの所で客待ちをしています。 2008年9月現在、トルクメニスタンのトランジットビザをウズベキスタンのタシュケントで取得すると、半ば強制的に越境地点が指定され、記載され てしまいます。通常5日間のトランジットビザの場合、記載してもらうことができるのはテュルクメナバード「ウズベク・ブハラ」、アシュカバード「イラ ン・バジェギラン」、テュルクメンバシュ「アゼル・バクー」の3か所です(なお記載そのものはファラップなどの国境名でされています)。 この場合、記載された国境以外からの入国はできません。管理人は試しにキョーネウルゲンチ「ウズベク・ヌクス」国境からの入国を試みました が通してもらえませんでした。 ところで入国時に入国審査官に出国地点の変更を依頼すれば、入国カードに「訪問予定都市」という名目で出国地点の都市名が記載されます。 この入国カードをもって、ビザ記載国境以外の国境から出国することは可能(入国審査官の話)とのことでした。この件に関する詳細は次項末尾を ご覧ください。 マルィからマシュハドへの国境越え トルクメニスタンは2008年現在、マルィからイランへ入国する国境において公共交通機関の相互乗り入れを行っていません。管理人は2008年10 月にトルクメニスタン南東部の町マルィから、イラン北西部の町マシュハドまで陸路で国境を越えましたので、手順などを記載します。なお、特殊な 事情がありますので参考程度にお読みください。 ■マルィの鉄道駅脇乗合タクシー乗り場⇒サラフス(トルクメン)民泊 …乗合タクシー 5ドル 所要3時間(移動時間) 鉄道駅に向かって左側徒歩5分ほどの所にある駐車スペースが乗り場です。18時頃に行くと、サラフスに行きたい運転手たちが強引な値引き合 戦を始めました。なお、サラフスの町直前の幹線道路上の検問は20時以降トランジットビザ所有者の通行を禁止しているとのことでした。タクシー 運転手を交え30分にわたる交渉の結果、10ドルを支払うことで通行することができました。通行禁止は賄賂要求の口実である可能性が高く、ビザ 切れの足元を見られたようです。サラフス到着は22時になり、タクシー運転手が利用した民泊に便乗して宿泊することになりました。 ■サラフス(トルクメン)民泊⇒サラフス(トルクメン)国境検問及び税関 …チャータータクシー 30000マナト(220円) 所要15分 上記のタクシーをそのままチャーターして7時半に出発しました。税関は8時から18時まで開門されるはずですが実際に開いたのは8時20分頃で した。雑談を交えたパスポートチェック手続きに15分、その後関内で15分ほど待たされてから雑談を交えた入国カード及びパスポートチェック手続 きに15分分程度を要し、次いで「パダラクデンギ(プレゼントマネー)」と言われたので無視していると次の窓口に案内されました。窓口では5分ほど で入国カードの回収及び出国スタンプ手続きが済みました。なお、ビザに記載された越境地点については特に問われませんでしたのでこちらから も何も言っていません(記載地点はアシュカバードの南のアルトゥック国境でした)。 ■サラフス(トルクメン)税関⇒サラフス(イラン)国境税関及び検問 …ヒッチハイクトラック 所要5分 時差1.5時間(さかのぼる) 各税関は少し離れており徒歩での移動は禁止されています。トルクメンの税関職員に乗れと言われたのが、同様に越境しようとしているトラック でした。その他、ミニバスもあるようです。 税関は9時に開始しますので開関まで職員にパスポートを預けて税関内で待ちます。時差があるので早く着き過ぎないようにしましょう。税関内 の待合ロビーで待っていると職員がやってきて入念なパスポートチェックと軽い質疑応答をし、15分ほどで入国スタンプが押されます。次に手荷物 検査を受けますが5分程度の口頭による簡単な内容の申告で手続き終了です。 ■サラフス(イラン)検問⇒サラフス(イラン)バスターミナル …徒歩 所要20分 または タクシー5000リアル(500トマン、50円) 所要5分 国境を出るとすぐにタクシー及び両替商がいます。小銭を両替してバスターミナルに向かいます。イランでは通貨単位のリアルは日常的に使 いません。代わりに10リアルを表す「トマン」及び10000リアルを表す「ホメイニ」を使います。慣れるまで桁にはよくよく注意が必要です。タ ーミナルは国境を出て右方向にまっすぐ2、3キロメートルですので歩けない距離ではありません。 ■サラフス(イラン)バスターミナル⇒マシュハド …バス 11000リアル(1100トマン、110円) 所要3時間 バスは10時半に出発します。なお定価は10000リアルですので、1000はボりです。イランのバスはこうした少額のボりがよく行われます。またイ ランのバスターミナル内の軽食堂や商店も頻繁にボって来ますので注意が必要です。ことに国境のターミナルはかなり大胆なボり方をします。 トルクメニスタンの国境を越える場合、トランジットビザに越境地点が記載されているときは記載地点以外からの入出国ができません。 管理人は入国時に入国審査官に対し、ビザ記載の出国地点と異なる国境から出国したい旨を伝えました。すると審査官は入国カードに希望の 出国予定地を記載し、ビザ記載地点にかかわらず希望地から出国しても構わないと言いました。 しかし入国カードに記載される都市名はあくまで訪問予定地であり、ビザ記載の越境地点が変更されるわけではありません。したがって本当に 可能かどうか定かで無いというのが実際のところです。 つまり今回管理人が記載地点以外から出国できたのは単に出国審査官のチェックが漏れただけだったのかもしれません。記載地点以外から入 出国できたという情報を良く聞きますが、やはりあくまで記載地点以外からの入出国は原則的に不可能と考えた方が無難かもしれません。 イランでトランジットビザを延長する イランではトランジットビザについては原則として延長が認められていません。しかし、都市によっては例外的に延長してくれることもあります。管 理人は「シラーズ」という中南部の都市の延長オフィスにて14日の延長をしてもらいましたのでその情報を記します。 ■シラーズのビザ延長オフィスへの行き方 ・モダッレスブステルミナル(バスターミナル)前にて下車 ・同ターミナルは目抜き通りのザン通り(キャミルハーンザン通り)沿いに面している ・ターミナルからザン通りを挟んで向かい側にある斜め路地(公官庁の見張り台あり)100m ■手続き ・オフィスの3階の係員にパスポートを渡し案内に従う(通常7日間延長) ・延長日数について希望がある場合、頼み込んで管理室にいる上司に理由を説明する ・話が通ったらペルシャ語で書かれた紙をもらい、指定の銀行へ手数料を振り込みに行く ・指定銀行はオフィスを出てザン通りを右方向に徒歩15分程度のメッリイラン銀行 ・銀行職員に紙を渡して手数料を支払って領収書を受け取る ・オフィス1階の階段下コピー機女性に手数料を支払い書類のコピーと申請用紙を受取る ・必要書類を持って再び3階の係員に書類一式を渡し、指示に従いながら用紙記入を行う ・書類が1セットになったら管理室にいる上司のもとへ持っていき、手数料を払う ・パスポートにハンコをもらって完了 ■必要書類 ・申請用紙2枚(同じもの、申請の直前にコピー機女性から受け取る) ・パスポート及び顔写真2枚(女性はスカーフ着用) ・延長手数料200000リアル(2000円、リアル現金のみ、銀行にて振込み領収書を受け取る) ・パスポートと現ビザと上記の銀行振込証のコピー各1枚 ・コピー機女性への書類コピー及び申請用紙手数料3,000リアル(30円、ファイル代) ・上司によるハンコ手数料5,000リアル(50円、良く分からない手数料) ■ビザ延長の補足 ・シラーズのオフィスは朝8時から昼まで開庁(朝一で行けば、原則即日発行) ・トランジットビザの延長は原則的にできない(拒否されたらそれまで) ・ヤズドでは延長に挑戦してみたが不可能だった(療養による場合は医師の診断書必須) ・シラーズではビザが切れた後に延長申請し10日間の延長に成功した人がいた ・シラーズでは手続き所要2日間で20日間の延長に成功した人がいた ・延長ビザは発行時から有効。つまり現ビザの残存日数は切り捨てられる マークーからドゥバヤズットへの国境越え イランからトルコへは2008年現在、タブリーズやテヘランなどの大都市からの国際バスが頻発していますが、国境付近に点在する村々を巡りな がら陸路による国境越えを個人で行うこともできます。管理人は2008年10月にイラン北西部の町マークーから、トルコ北東部の町ドゥバヤズットま で陸路で国境を越えましたので、手順などを記載します。 ■マークーのイマーム広場⇒バザルガン国境検問(イラン) …サヴァリ 350トマン(35円) 所要20分 朝から国境へ向かう人が大勢いるのでそう待つことはありません。サヴァリ乗り場はターミナルではなくイマーム広場がメインです。サヴァリはバ ザルガンの町はずれの検問まで行きます。 ■バザルガン検問⇒バザルガン税関(イラン) …ミニバス 100トマン(10円)所要10分 または 徒歩30分以上 検問から税関は見えますが、坂道が延々と続くので重い荷物を背負って歩くのはきついかもしれません。バスが通りがかったら拾ってもらうのが 得策です。検問前には両替商がいます。またバザルガンは町ですので物価の高いトルコに入る前に消耗品などを買い溜めすることもできます。 ■バザルガン税関⇒ギュルブラック国境税関及び検問(トルコ) …徒歩 所要15分 時差1.5時間(さかのぼる) 特に面倒な手続き(税関申告や質疑応答など)はありませんが、待たされることがあります。手続き(待ち時間含む)は全部で30分程度です。ト ルコのギュルブラック国境は税関と検問まで距離はありません。なお、ギュルブラックは町ではないため商店はありません。 ■ギュルブラック検問⇒ドゥバヤズット …ドルムシュ 4リラ(260円)所要30分 または 乗合タクシー 5リラ(330円)所要20分 検問を出るとドルムシュやワンボックスタクシーが客を待っています。客の集まりが悪い場合は5人乗りのワンボックスタクシーを相乗りすることに なります。出発待ちの乗客たちが誘導してくれますので、黙っていても流れでなんとなくドゥバヤズットへ行けます。 管理人は朝9時半ころにマーク―を出発し、ドゥバヤズットに10時に到着しました。時差を含めて所要2時間です。今までの国境越えの中で最も 簡単でしたので心配には及びません。 |