●概要

2003年11月初旬、南米一周ひとり旅の5か国目の
アルゼンチンにやってきました。

アルゼンチンはとても広く、北は温暖な気候に育まれ
たジャングルの生い茂る土地、南は南極にもっとも近
いとされる世界の最果てと、実に様々な表情を見せて
くれます。

首都ブエノスアイレスでは、情緒あふれる歴史建造
物に囲まれ、ワインやタンゴに酔えうことができます。

南米の中でも最もインフラが整っており、ヨーロッパの
先進諸国に引けをとりません。

バリローチェ ・世界最南端ウシュアイア ・エルカラファテ ・首都ブエノスアイレス ・プエルトイグアス


・バリローチェ

アンデス山脈の南のしっぽ、パタゴニアと呼ばれる地方の入り口に位置するこのバリロチェは、避暑地として地元に人気の高いリゾート地です。

町を歩く人のほとんどがラテン系の白人です。

とても美しい湖沼が点在し、パタゴニア屈指の景勝地といえましょう。どことなく北欧的で、わたしがいままで抱いていた南米大陸というイメージが一
気に払しょくされてしまいました。
ガウチョとは牧童のこと。アルゼンチンは牛肉の産地。
(バリロチェ伝統ガウチョの祭り)

白い南米ヨーロッパ。
(町の大聖堂)
自然を美しいと思うように人は造られている。
(郊外のカンパナリオの丘)


・世界最南端ウシュアイア

パタゴニア地方からマゼラン海峡を渡ってさらに南、ティエラデルフエゴ(炎の大地)と呼ばれる島にウシュアイアの町はあります。

ここはビーグル水道や南極などツアー拠点としても有名です。アラスカから続く道路ルート3の終点を迎える町として、世界最南端と言われていま
す。

80歳を過ぎた日本人女性がひとりで切り盛りする宿「上野大学」があり、わたしは大変お世話になりました。
最南端の初春の風景。
(郊外のティエラデルフエゴ国立公園)

水鳥と、ほどばしる氷河。
(同公園)


・エルカラファテ

パタゴニア地方には数多くの氷河ポイントがあります。その中でも最大級の規模を誇るのが、ペリトモレノ氷河です。

エルカラファテは、ペリトモレノ氷河に最寄りの町です。

さすがに観光地だけあってセントロ付近はきれいで高価なお店が立ち並びます。ですが、ちょっと町はずれまで歩いてみると、軒先に馬がつながれ
ているようななんとものどかな風景が楽しめます。
ポプラ並木と水面。吹下しのパタゴニア風は見えますか?
(北の町はずれニメス湖)

粒が落ちても、丹田轟く吹雪の氷河。
(ペリトモレノ氷河)


・ブエノスアイレス

パタゴニアからバスで40時間ほどかけて、哀愁漂うタンゴの街アルゼンチンの首都ブエノスアイレスにやってきました。

街の雰囲気はいたって洗練されており、哀愁よりもスマートな陽気さにあふれた素敵な時間が過ごせます。

タンゴ、バル、入植貴族の良く似合うコロン劇場、ミニチュアタウンのような可愛い墓地、ウルグアイの港町コロニアへの日帰りツアーと見所たくさ
ん。
官庁のショッキングピンクより紫の桜が目を引いた。
(ピンクハウス)

通りのパフォーマー、この情緒。
(サンテルモ地区タンゴストリート)
入場料170円グラスワインナッツ&チーズで400円。
(タンゴバルカフェトルトーニ)

熱と揺れと一体感、大衆娯楽の真髄、プライスレス。
(タンゴバルカフェトルトーニ)


・プエルトイグアス

イグアス滝の観光のために再び立ち寄ったのが、プエルトイグアスの町です。ここまで北上すると原住民の血を引く褐色肌の人々が散見されます。

有名な世界遺産イグアス滝は、ブラジル・アルゼンチン・パラグアイの3つ巴の国境にまたがる世界最大規模の滝です。

観光はアルゼンチン側とブラジル側の両方からでき、それぞれ違う魅力を見せてくれます。余裕があれば両サイドからどうぞ。
アルゼンチン側は滝壺周辺を独占。
(アルゼンチン側イグアス滝)