●シルクロード諸国の安宿


トルコ内アナトリア地方の宿
  ※すべて1人当たりの金額(管理人が支払った金額)。
  ※「ダを1人」=ダブルを1人で使う場合。「ダを相」=ダブルを現地人と相部屋する場合。
  ※ド=ドミトリー、シ=シングル、ダ=ダブル、ト=トリプル、無印=民泊などの特殊ケース。
  ※その地域における管理人の個人評価…◎=値段以上 ○=値段相応 △=値段以下
ウァン ホテルアスラン 東西に走る目抜き通りイスケレジャドのモスク脇公園より南方100メートル程に看板あり、旅行人
ダを相 15リラ(1000円、交渉前25リラ)△ トイレシャワー共同 テレビ 屋上階あり ヒーター 英語可
トルコの物価が高いのだろうが、高いなりに設備も整えてほしいというのが、イランから入国した最初の宿の印象。直前に止まっていたマークーの宿 方が安いし清潔だし温かいし広いし…、と愚痴っぽくなってしまうが、他の宿も同じような値段で同じような設備だったので致し方なし。シャワーは1畳ほ どで大変狭く、脱いだ衣類の置き場に困る。隣のビルがコンサートホールのようで夜までダンスミュージックが爆音で流れている。湯もぬるく冬は寒い。 屋上から遠くに雪山が見える。ウァンは腐るほどホテル密集しているので時間があれば他も当ってみたいところだ。毎日ではないがアクダマール島への ツアーを斡旋している。
タトウァン タトウァン駅付属の小モスク オトガルから通りの対面に見える線路に沿って徒歩5分のタトウァン駅舎内
無料◎ トイレ共同 シャワー無し 英語不可 安全 チェックアウト朝7時
翌早朝の切符を買いに17時に訪れたら既に駅は業務終了。この辺りは夕方16時半には完全に日が暮れてしまう。2階でチャイを飲んでいる駅スタッフ たちに事情を説明すると明日の朝までモスクに泊って行けと勧められた。モスクと言っても神聖な祈り部屋の手前の玄関部分。時折お祈りする人が訪 れ変な目で見られる。しかし…、靴が脱げる環境って本当にありがたいな。
マラティヤ マラティヤ駅の待合室 目抜き通りのキョイガラジから駅へのミニバスが頻発。
無料○ トイレシャワー無し 英語不可 安全 チェックアウト朝6時半
電車が遅れること2時間半。到着したときにはセンターへの公共交通が終了してしまって止む無く今夜も駅泊。駅員や待合客が勧めてくれただけあり、 管理人以外にも早朝や深夜の便を待つ乗客が大勢ここで仮眠していた。マラティヤ駅には駅付属のミニモスクがない。トイレはホームの外れにあり有料 のため勝手が悪い。管理人が利用した10月末、暖房は利いていなかったが建物がしっかりしていて人も多いのであまり寒さは感じなかった。体が痛く なるのでマットレスがあれば快適。
マラティヤ オテルメルケズ 中央モスクのジャメパクトゥンの南西に延びる道を2分右側
シ 15リラ(1000円)△ トイレシャワー共同 英語不可 テレビ
観光案内所でボランティアガイドをしているオスマン青年に紹介してもらった安宿。ベッドが小さな個室を占領している。青年曰く、ここがこの街の最安ク ラス。寒いのでテレビはいらないからヒーターが欲しいところ。シャワーは蛇口のお湯を桶に溜めて掬って体にかけるタイプ。旅行人に掲載されている観 光案内所の電話番号は変わっているのでリンク参照。連れ込み宿だが、一般客には気遣いしてくれている。
ネムルートダァ ギュネスモテル マラティア観光案内所主催の1泊2日ツアー
ダを1人 ツアー料金80リラ(5400円)に込◎ トイレ付 水シャワー 英語可 朝夕食付 山頂送迎
ギュネス=太陽。ツアーは全てこのホテルのサービスプログラムである。12時にマラティアの観光案内所まで迎えに来てもらって夕方前にホテル到着。 2キロ先の山頂まで送ってもらい夕日と朝日を見て、翌朝の10時にマラティアの観光案内所まで送ってもらえるというもの。最低催行人数は2人(管理人 は1人だったが特別に催行してもらえ、ホテルも貸し切りだった)。交通費(往復6〜7時間)や食事の内容、クルド人のホテルスタッフのサービスなどを考 えるとかなりリーズナブルだと感じた。途中の峠道の景色は良く、途中立ち寄った村の小学校に緊急表敬訪問など、行き当たりバッタリ的なイベントもあ るかも。部屋はとても清潔であるが暖房がない。秋に行くのであれば防寒対策が必要。管理人はエキストラ毛布を2枚持ってきてもらった。朝日を見る場 合はモーニングコールを宛てにせず自分で目覚ましをセットするのが無難。食事は満足できる内容。
マラティヤ オスマン青年の家 マラティヤ観光案内所のボランティアガイドのオスマン青年に招待してもらう
無料(旅先の貨幣をいくらかプレゼント)◎ トイレ共同 シャワー無 英語可 夕朝食付 
オスマン青年が4年前ボランティアガイドを始めてから、自宅に招待したツーリストは管理人が初めてらしい。メメットさん(父)、グズィレさん(母)、セヴィ ムさん(姉、別の町で学生生活)、オスマン青年(23)、セダーちゃん(15)、エダーちゃん(6)の6人家族。マラティアの平均的な一般家庭で家族全員と ても仲良く幸せに暮らしているそう。夜の時間はお湯が出ない。別居しているお姉さんからも何度も電話がかかってきてまさしく家族全員に歓迎してもら い、久々の温かい家庭の中で自分でも驚くほど安眠できた。オスマン青年の素晴らしい夢を是非とも応援したい。
シャンリウルファ ウグルオテル 県庁から目抜き通りアタテュルクブバリを南下し3分、安宿街の左側
トを1人 15リラ(1000円、交渉前25リラ)◎ トイレシャワー共同 テレビ エアコン 飲料水 英語可 観光情報多数
安宿街を探し歩いて3件目。オフシーズンでかなりの値引きがきくが、どのホテルも15リラより下がらなかったので一番スタッフの感じが良かったここに 決定。部屋、トイレともにとても清潔。シャワーのお湯は24時間だが時おり熱湯になり調節が難しい。ホテル脇に名物料理ラフマジュン屋が軒を連ねて いる。サロンにはロンプラや歩き方のコピーの他、観光パンフが多数置いてあり便利。ちなみにトルコでは部屋をどのように使っても1人分の料金しかと らないことが多くトリプルを広々使えた。
バットマン ホテルダルティオル ディアルバクル通り155番地 電話0.448-213-15-22
ダを1人 15リラ(1000円、交渉前25リラ)◎ シャワー付 トイレ共同 テレビ エアコン 英語可 石鹸タオル
バットマンという町は中級ホテルが多いものの安宿は少ない。確認できた安宿は2つだけで、当ホテル以外ではセンターど真ん中のSasonHotelと言う宿 が同じく15リラ。センターの方がバス会社オフィスが集中しており便利なのだがいかんせん汚い。やや離れた所にある当ホテルの方が清潔で設備も整 っておりコストパフォーマンスは断然よい。なおミニバスオトガルにはこちらの方が近いうえ、スーパーが2軒近くにあるため特段不自由もない。
ディアルバクル ネジャットさんの家 城壁北側に広がる斜面の住宅街の最深部
無料(お礼に1GBのSDカードと帽子をプレゼント)◎ トイレ共同シャワー無 エアコン 夕朝食
宿無しで駅前モスクで野宿を企てていたら、クルド人のトルコ語教師でシャイル(イスラム詩人)のネジャットさん(26)とそのご近所さんたちにトルコ語辞 書で「寒い、強奪、危険、家、招待」と指差しで拾ってもらった。住宅街の斜面の奥まった所にある小さな2階建てに20人ほど暮らしている。9人の妹弟と その子供たちでウジャウジャ状態なのに、客人のために1部屋をまるごと提供してくれた。新品靴下を餞別にくれ、列車で食べなさいと自家製漬物瓶な どを持たせてくれた。ご近所さん含め、クルド人文化にどっぷり浸ることができた。翌朝ネジャットさんには駅まで送ってもらい列車賃まで出してもらった。
カンガル カンガル駅待合室 駅はカンガル町とバルクルカプルジャの中間に孤立していてバスやドルムシュはない
無料○ トイレシャワー無 
列車が到着したのは0時。町までの公共交通機関はないので駅員がタクシーを呼んでくれようとしていた所を頼み込んで待合室で寝かせてもらった。待 合室は隣の駅員室の暖房が伝わって温かいのだが、駅員がいなくなったら強烈に冷え込む。町の郊外に完全孤立しているため人っ子一人おらず、危 険なのか安全なのか微妙なところ。深夜は周囲に灯りが一切ないので星がとてもきれいではあるが、出来れば避けたい野宿。
ディブリィ オテルニンニ 徒歩圏内の小さな町の、2つしかないホテルなので人に聞けばオトガルから歩いて行ける
無料(ネット代として5リラ、350円)△ トイレシャワー共同 テレビ 無料チャイ ネット ヒーター
当初は20リラ(交渉前25リラ)で3人部屋を1人利用だったが、3人客が来たためくつろいでいる所を強制的にレセプションのソファーに移動させられた。 10リラで良いと言うが、これで金を取ろうとは。オフシーズンでも客は多くホテルの強気な態度が見える。猛烈な不満を伝え、無料になった。一応スタッ フは気を遣ってチャイやタバコを勧めてくれたりレセプションのネットも無料で使って良いと言ったが…、個人的な判断で寝場所代は迷惑代と相殺し無料 とし、ネット代として5リラを置いて行った。
カルス カルス駅待合室 小さな町なのでセンターから駅まで徒歩圏内。線路は町の南側を東西に走っている。
無料○ トイレ共同 ヒーター
アンカラ・シウァス・エルズルム・カルスを結ぶドゥエクスプレスの終着駅。時刻表通りならばアンカラからの列車は22時にカルスに到着するが、実際の 到着時間は23時半だった。当初センターまで徒歩で行けることを知らず、そとはあまりに寒かったので、暖房の利いた待合室で夜を明かすことにした。 寒冷地のため幸いにも暖房はつねに稼働しており、わたしのほかに先客が2名ほどいた。先客は乗客ではなく住人で、彼らの発する臭いが室内に充満 しているのが玉にキズ。外は極寒なので絶対に野宿は不可能。
カルス Bizim Otel & Lokanta カズィムパシャジャデシ264番地 電話0474-212-2284
シ 15リラ(1000円)◎ トイレシャワー共同 ヒーター テレビ タオル石鹸 ネット レストラン併設
旅行人記載の宿はオフシーズンにもかかわらず20リラ以下に下がらなかったので、流しのツアー斡旋人サダム・フセイン似のジェリル氏(携帯0532- 226-3966)に紹介してもらった宿。部屋はせまいが大変清潔で建物も奇麗。頼めばフロントのネットのルーターにLANケーブルを接続させてもらえる。近 くには大型スーパーや銀行があり便利。1階のロカンタは1品5リラ程度で、ケバブサンドとヨーグルトのサービスセット1.5リラが嬉しい。ジェリル氏はアニ 遺跡ツアータクシーを1台80リラで斡旋しているが、町の観光タクシー相場は往復50リラ(2〜3hの待ち時間込み)。人数を集められるのであれば、アニ ツリズムというバス会社の前にたむろしているタクシーを使った方が安上がり。またはアニまで一本道なのでレンタカーという手もある。

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