・カルス

トルコの最北東アルメニア国境に程近い町で、城塞の丘と河川を中心にアナトリアの荒野に広がります。どことなくカフカス
風の街並みです。

町の郊外アルメニア国境線の付近には、12世紀ころまで栄えたアルメニア王国の首都アニの都市遺跡があり、これこそカルス
観光の目玉です。

アニ遺跡はトルコ・アルメニア・ロシアとの複雑な領地争いを経て現在はトルコ領に属しています。激動の時代と悠久の時を
経た旧都の町では、光が空気を染め上げて草と土と街並みの色彩を美しく融合させています。
さーむいんだぞぅ。フロントガラスばりばり。
(カルスの朝)

偉い人の昔の住居らしい。トルコっぽくない。

(カルス駅に近い保存邸宅)
中心街の様子もどことなくカフカス風。
(カルスの中心街)

アルメニアと幾度となく争ってきた土地なのだ。

(カルス博物館)
機能は完全に失われ、単なるモニュメントとなっている。
(旧アルメニア正教会)

丘の下の川を挟んで公衆浴場の廃墟が二軒。

(カルス石橋とハマム跡)
見渡すとはるかにアナトリアの荒野が広がる。
(カルス城塞からの眺め)

寒さに負けて逃げ込んだ、これぞ本場のトルコ風呂。

(町の公衆浴場ハマム)
恋い焦がれた憧れの町に、いざ。
(アニ遺跡の俯瞰図)

門をくぐると、そこは光と草原の別世界だった。

(アニ都市遺跡の獅子門からの眺め)
千と一つの教会の都と称された。
(アニの教会たち)

特徴的なモザイク模様。不思議な空気をかもし出す。

(アニの建築物のモザイク煉瓦)
この建物に、わたしは釘づけになったのだ。
(アニのカテドラル北東向き)

広大な廃墟都市にひときわの存在感を放つ。

(アニのカテドラル南西向き)
信仰に厚い、温和な国家だったのだと思う。
(イスラムモスクの倒壊したミナレット)

ビザンツ征服、モンゴル破壊、止むなき戦乱に巻込まれた。

(祖国を失った哀しみの首都アニ)
※アニの写真は画像を一部修正して見やすくしています。