シルクロード写真 7.カラカルパクスタン共和国
外務省:危険度色分け地図(参考)

●概要

ウズベキスタンの北西部にある自治共和国という名
の農村地帯です。クッキリとした国境線からわかると
おり、政策的にウズベキスタンに編入させられた地域
です。

住民の多くはカザック系で、モンゴロイドに端を発す
る薄っぺらい顔立ちが特徴的です。日常的にはウズ
ベク語に加え、カラカルパック語とカザック語を使いま
す。もちろんロシア語も広く通じます。

町並みはソ連的で、寂れた雰囲気が漂う寂れた地域
です。縮小が進むアラル海と廃墟となった漁港が有
名です。

首都ヌクス ・モイナック ・ホゥジェリ 


首都ヌクス

カラカルパクスタンの首都、と言ってもウズベキスタンの小さな地方都市の1つという感じです。町並みはソ連的に広く作られていますがバザール、
銀行、郵便局など中心の施設はすべて徒歩圏内に密集しています。

どう見ても赤字にしか思えない立派な博物館には、ヌクスの民俗学者故サヴィツキー氏の膨大な所蔵品が収納されています。所蔵品には社会主義
リアリズムによる排除を逃れた秀逸な絵画が多数含まれており、必見です。

アラル海の廃港モイナクの観光拠点となる町です。


モイナック

カザフスタン、ウズベキスタン内カラカルパクスタンの両国にまたがるアラル海南部の廃村です。かつて賑わった漁業はここ数十年の急激なアラル
海の縮小により、海岸線が港から150キロも離れ完全に廃れ去り、砂漠化した海からの塩害による健康被害も激しく、人々の多くはこの町を去りま
した。

近年は船の墓場として観光に力を入れており、廃船を移動させモニュメントを立てるなど新しい動きがみられます。

缶詰工場廃墟、水底砂漠、錆た船、観光、色んな見方ができると思います。


ホゥジェリ

ヌクスの南20キロメートルほどにある小さな町です。トルクメニスタンの国境に近く、多くの現地人が商売のため集まります。

管理人もトルクメニスタンへの入国のためにこの町に訪れましたが、入出国ポイントがブハラに指定されていたため引き返すこととなりました(解って
いてチャレンジしたのですがダメでした)。

町の郊外にはミズダゥハーン遺跡とギャーウルカラ遺跡があります。せっかくここまで来たので、これらの遺跡の観光をすることにしました。


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