シルクロード写真 8.トルクメニスタン共和国
●概要
5日間のトランジットビザでキョーネウルゲンチ、ニサ、
メルヴの三大遺跡を強硬スケジュールで見て回りま
した。
大統領の神格化と情報統制は北朝鮮をほうふつさせ
ますが、まじめで嘘を付かない気持ちの良い人々が
暮らしています。
都市機能を無視し、美化を最重視して天然資源で得
た財を惜しげもなくつぎ込んだ首都は必見です。また
英語による数学授業など、高い教育水準も光ります。
しかし地方都市との格差は激しく、リアルシムシティ
と表現せざるを得ない国家運営が特徴的です。
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・キョーネウルゲンチ ・首都アシュカバード ・マルィ |
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・キョーネウルゲンチ
ウズベキスタンと国境を挟むホラズム地方の古代の都市です。川の流れが激変したことによって滅びました。この地を捨てた人々が移住して建てた
町が現在のウズベク領のウルゲンチという町です。
町がほろんだのち300年経った頃、町は再建されかつての廃墟の北側に広がりました。
廃墟には多くの廟が残りますが住民たちは廟を一種の聖地とみなしたびたび巡礼や儀式に訪れます。
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・首都アシュカバード
偉大なるテュルクメンの総領にして大統領であるバシュの都。大統領による独裁政治というよりは個人政治という印象が強い。
彼は銀行のエンブレム、教育者の胸のバッヂ、紙幣、街頭、公園、いつでもどこでも国民を見守る。
電気ガスなどのライフラインや塩などの生活必需品は無料、でも年金支給は突然廃止、煙突の隣に病院建設、荒野に忽然と現れる公園。いま、リ
アルシムシティの全貌が暴かれる…。
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・マルィ
首都アシュカバードから車で3時間ほど行ったところにある南東部の町です。この町の郊外にはメルヴと呼ばれる古代の街並みが廃墟として残りま
す。マルィという町の名はこのメルヴがなまったものだと言われています。
乾燥は激しくここを流れるムルガーブ川は時代とともにその流れを大きく変えて来ました。川の流れに応じて廃墟の町が徐々に新しく建て直されて
いくのが分りとても興味深い古代の都市遺跡です。
遺跡の周辺には集団農場が果てしなく広がります。
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