シルクロード写真 6.ウズベキスタン共和国
外務省:危険度色分け地図(参考)

●概要

中央アジアの旧ソ連5スタンの中でいち早くロシア経
済からの自立を目指し、ラテン文字の採用や、ロシア
文化圏以外の外資との積極的な合弁が推し進めて
います。またこれらを自分流にアレンジするセンスも
持ち合わせています。

古くより遊牧生活からの定住化が始まり、農業技術
が発達しているのも特徴です。

イスラム文化の保存に力を入れており、オアシス都
市サマルカンドなどは日本でも良く知られている観光
スポットです。

首都タシュケント ・ファルガナ盆地 ・サマルカンド ・ブハラ ・ヒヴァ ・シャフリサブス 


首都タシュケント

ロシア文化からの自立を図った、言うなればウズベク風の街並みが続きます。旧市街にはエキゾチックな雰囲気が漂い、新市街からは理路整然とし
た街づくりが覗えます。

韓国をはじめとする外国企業との関係も強く、異民族の住民も多く見られます。それゆえ東洋人をはじめとする外国人に対する差別が少ないです。

中央アジア唯一のメトロが走ることでも有名です。メトロの駅(撮影禁止)は1つ1つが特徴的で、優れた美的センスがうかがえます。


ファルガナ盆地

ウズベクを構成する3つの旧国家のひとつコーカンド・ハーン国だった地域です。キルギスとの国境争いが続いており、また過激派ゲリラの活動拠点
とされているため情勢が不安定な地域です。

産業が盛んで、綿花や米の栽培、養蚕、陶芸などが有名です。日本との産業交流も行われており、意外なつながりが随所に見られます。

人々はいたってのどかで、働き者が多く素朴で親しみやすいです。南部にはタジク系の住民も多く住んでいます。


サマルカンド

歴史の教科書にもたびたび登場する青の都です。ウズベキスタンを代表する大モスクやマドラサ(神学校)や廟(お墓)が林立しています。

その美しい青いタイルやドームの輝きは時代が変わっても色あせることがありません。いまや世界的な観光地で、日本語や英語が飛び交います。

サマルカンドの顔と言えば3つのマドラサが堂々と立ち並ぶレギスタン広場です。観光擦れに嘆く人もそうでない人も、この街を立ち去る前に、やっ
ぱりもう一度この広場に引き寄せられてしまう、そんなオーラが立ち込めます。


ブハラ

ウズベキスタンを構成する3つの王国の1つ、ブハラ国の旧都です。

サマルカンドと並ぶ大観光都市ですが、こちらの方がより伝統的です。旧市街には中世の街並みが忠実に残り、歴史の独特な重みが感じられま
す。

そのいっぽうでサマルカンドよりも激しく生々しい観光商戦がそこかしこで繰り広げられており、そのギャップもブハラの見どころかもしれません。

砂漠地帯の入り口に位置し、秋冬の朝夕の冷え込みはかなり厳しい所です。


ヒヴァ

ヒヴァ国の旧都です。かつての権力者たちがロシアとの交易で築いた巨万の富で、城壁内の狭い区間にこぞって新学校、モスク、墓所などを建てま
した。

その後、これらの歴史建築は積極的に保存され、現在世界遺産にも登録されています。実際にはこれらの多くは比較的新しい時代に改修されたも
のです。

現在、建築の内部は土産物屋、ホテル、レストランとして利用されていますが、その町並みは映画のセットタウンさながらの様相です。


シャフリサブス

サマルカンド南部近郊の小さな町です。サマルカンドとはひとつ峠を挟みますが、1時間半の車窓から目を離すことはできません。

かつてサマルカンドに次ぐ第二の都市として栄えた英雄アミール・ティムールの生まれ故郷です。ティムールはここに巨大な宮殿や廟を築きました。
これらの跡はいまもこの町のシンボルです。

町には穏やかで道行く人々が気軽に声をかけてくれるアットホームな雰囲気が漂い、疲れた旅人に安らぎを与えてくれます。


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